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2023/04/13

慢性疼痛はこう治す

当院のトリガーポイント療法は下行性疼痛抑制系という神経の痛みの抑制伝導路を賦活させ痛みを改善していくメカニズムがあります。

要は身体に備わっている痛みの抑制メカニズムを最大限にすることで慢性疼痛を少しずつ改善していきます。


下行性疼痛抑制系

下行性とは上から下へということで、脳から脊髄に向けての神経の伝導路になります。

抑制とはそのままで疼痛の抑制ということになります。

中脳の腹側被蓋野に痛みの信号が伝わるとドーパミンが放出され、内因性オピオイドが放出されます。

それにより、セロトニンやノルアドレナリンが放出され、脊髄後角に抑制の信号が送られます。

系というのは神経系のことです。

人間には本来、疼痛抑制系という神経回路が備わっているのです。


下行性抑制系は疼痛抑制メカニズムのひとつです。

ナイフで指を切ってしまった場合には血小板やその他の血液凝固因子等が集まってきて修復をしなければいけません。

疼痛抑制のメカニズムはその怪我の内容によって様々です。


慢性疼痛は3ヶ月以上、あるいは通常の治癒期間を超えて持続する痛みとされています。

侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛など複数が絡んでしまっていることが痛みを長期化するひとつの原因です。

また、神経の可塑性も大きな原因となります。

神経の可塑性とは繰り返しの刺激により、過敏になった神経が、刺激がなくなっても元に戻らなくなることをいい、それにより痛覚の過敏な状態が続いてしまうのです。

下行性疼痛抑制系にはネガティブな心理状態によって減弱するという研究結果もあります。

下行性疼痛抑制系に重要なドーパミン放出量は、心理状態により左右されます。

仕事や勉強がうまくいっている、恋愛しているなど、期待感や興奮が大きい状態では下行性疼痛抑制系が強く働き、痛みを感じにくくなります。

アスリートが試合中に骨折しても最後までプレーすることがありますが、そればこのメカニズムによるものです。

ですから、逆に心理的な落ち込みや社会的な問題など、ネガティブな情動があるとドーパミン放出量が減り、痛みが抑制できない状態になります。


当院のトリガーポイント療法は精神的ストレスにも効果があり、下行性疼痛抑制系も賦活することができるので、結果的に慢性疼痛を改善していけるのです。


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