痛みは情動反応を引き起こすことはよく知られています。
痛いと気持ちが沈んだりします。
戦争での報告ですが、野戦病院において、重傷の兵士よりも軽傷の兵士の方が痛みを強く訴え、生存率も低かったとのことです。
全てではないですが、こういった報告があります。
重症になれば故郷へ帰れるという安心という情動反応が鎮痛効果を発揮したのではないかと言われています。
子供の頃、お腹が痛いときに母親にお腹をさすってもらったときにお腹が痛くなくなったという経験は誰もがあると思います。
さすってもらったという行為ではなく安心感という情動反応が痛みを軽減させていたのではないでしょうか。
裏を返せば情動反応によって痛みを強く感じることも弱く感じることもあるということです。
はじめは足首が痛かっただけなのに今は全身が痛くて仕事もできない。
というような方は多いです。
足首が痛くなり、同時にマイナスな強い情動反応が同時期に作用してしまって普通ではありえない全身の痛みになってしまったということかもしれません。
治療すれば必ず改善する症状なのに改善しないケースではこのようなことがあるのではないかと感じております。
痛みと情動反応の結びつきを改めて理解すると、やはりストレスをできるだけ溜めないことが大切だと思います。
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