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2025/04/18

「現役の動きを再現しようとして身体を痛めるのはなぜか?──“記憶の身体”と“今の身体”のズレ」

はじめに

「昔はこれくらい軽くできたのに…」

そう言いながら、ふとした動きで身体を痛めてしまう人が少なくありません。

この原因は「年齢による筋力の低下」と片付けられがちですが、もっと本質的なズレが存在します。

現役時代の「動きの記憶」

人の脳と神経は、過去に繰り返した動作を記憶しています。

たとえば、部活で鍛えたフォーム、瞬時の判断、身体の反応速度──それらは神経系のネットワークとして、身体とに深く染み込んでいます。

この「動きの記憶」は何年経っても脳に残り、「こう動けばいい」という設計図を提供し続けます。

しかし、神経系と筋力は確実に衰える

実際には、運動を遠ざかっている間に神経系の機能低下が進んでいきます。

  • 筋肉を効率よく動かすための「運動単位の動員力」
  • 反応の速さ、力を入れるタイミング
  • 細かい協調運動(いわゆるキレ)

これらは、筋肉量以上に早く失われていきます。

つまり、「動きの記憶」はあっても、それを実現するための操作システムが衰えてしまっているのです。

結果、動きに“誤差”が生まれる

頭では「こう動けばいい」と思っても、身体がその通りに動けず、

  • 無駄な力み
  • ぎこちない動作
  • タイミングのズレ

といった誤差が生まれます。この誤差が、関節・筋肉・腱に偏った負担をかけ、痛みやケガにつながるのです。

鍼灸師の視点から

このような患者さんに対しては、

  • 筋肉に鍼を入れ、刺激を入れて再起動する(トリガーポイントや反応点への刺激)
  • 神経系の活性化を促す
    といったアプローチを行います。

ただし、最も大切なのは、患者自身が「今の身体」を知ること。

昔の自分と比べるのではなく、今の自分の状態に合わせて身体を扱うことで、再び快適に動けるようになります。


まとめ

昔できていた動きが、今できないのは、単に筋肉が減ったからではありません。

神経系と筋力の“操作性”の低下こそが、最大の原因です。

記憶の中の動きを再現しようとするときは、「今の身体」と丁寧に向き合いながら、そのギャップを少しずつ埋めていくことが大切です。


楽しく草野球やっている場合じゃない。

楽しく草サッカーやフットサルやってる場合じゃない。

昔を取り戻したいなら鍛え直せ。

でも、私は皆様の、特に30代からのお身体を思うと、好きな運動をやらない勇気も必要だと考えます。

明らかな衰えは30代から、特に顕著なのは40代。

そこからはどれだけ健康寿命を維持できるかです。

やりたいとできるは違います。

やりたい趣味でななく、いつまでも仕事ができる体をつくっていくことが大切だと思います。

私は皆様の状態に合わせて治療や運動を提案させていただきます。

とりあえず迷ったらスクワットやってみてください。

スクワットは男性ホルモンを活性化することができる。

40代以降、男性ホルモンは低下する。

男性はもちろん、女性も筋肉量維持や骨密度を維持するためには重要なホルモン。

鍛えるならスクワット一択だ😎

ジムに行かなくてもオッケー。

ブルガリアンスクワットがオススメ。

気になる方はブルガリアンスクワットの指導もさせていただきます。

皆さまの今後の人生、治療も含めてご相談ください。

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