これからの時代、鍼灸治療にはエビデンスレベル向上が求められることは間違いない。
しかし、今現在エビデンスは絶対的に必要なものなのか?そうではないと私は思います。
鍼灸治療に対しては様々な口コミがり、その中には「エビデンスレベルが低く何十回も通わされ、結局治らずに、1回5千円以上の治療費を払わされ、ぼったくりだ!」なんていう口コミもあります。(当院への口コミではない)
こういった口コミを書かれる治療院は、利益優先主義である特徴があり、患者様にとってはエビデンスレベルの低さが問題ではなく、予約を毎回半強制的に取らされ「もう少し通えば治りますよ」と言われ結局何十回も通って改善がなかったことへの怒りがあります。
当院ではないにしろ、こういった書き込みが鍼灸治療に対してあることは大変悲しいですね。
エビデンスに話を戻しますが、私は鍼灸治療には今現在はエビデンスは必要ないと考えます。(もちろん高いほうが望ましいが)
なぜなら、エビデンスレベルの高い病院の治療で治らない患者様が大勢いるからです。また、エビデンスレベルの低い鍼灸院で治る患者様が大勢いるからです。
考えや価値観は人それぞれです。
どうしてもエビデンスレベルが高い治療を受けたいのであれば病院を受診するべきです。
エビデンス関係なく、東洋医学が好きであれば鍼灸院を受診するべきです。
重要なのは、医師や鍼灸師が治療計画を示し、これ以上やっても治らないと判断した場合にはそれをしっかりと示し他の治療法を提案し、患者様にとって最良の方向へ導いてあげることです。
なんでもそうです。
憲法改正だって賛成派と反対派がいるわけです。
結果的に国民のためになればどちらでもいいのです。
私もエビデンスというのは低いよりも高いのが良いと思っていますからエコー導入に向けて頑張っているわけです。
ただし、エコーを導入しエビデンスレベルが向上したとしても治せる患者様の率はそんなに上がらないと思います。
エコーを導入し、エビデンスレベルを向上させる意味は、患者様を治せる率にあるのではなく、より早く鍼灸治療不適応症を判断することにあります。そして、より鍼治療を安心して受けていただくためです。
当院は利益を優先せず、常に患者様を第一に考えています。
〇当院が心がけていること
①鍼灸治療が適応するケース
おおよそ何回くらいで改善がみられ、何回くらいでほとんどの痛みが消えるかということをあくまで予測ですがお伝えしています。
②鍼灸治療不適応ケース
圧迫骨折など、100%不適応な場合にはその日は痛みの緩和治療のみ行い病院へ行ってもらいます。
③鍼灸治療が適応するか曖昧なケース
半月板損傷や脊柱管狭窄症など、器質的病変がありながら過去に改善した例がある場合には5回の治療を目安にしています。5回治療して少しでも変化があれば継続。全く変化がなければ病院での治療を受けていただきます。
このように患者様のことを第一に考えた説明をするよう心がけております。
初めてご来院の患者様は安心してご来院ください。
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