※これはあくまでも仮説です
ゴルジ腱器官は筋腱移行部にあり、筋肉の張力(テンション)に反応して反射的に筋収縮を抑制する働きを持っています。いわば「過負荷センサー」であり、過剰な緊張を感知して「筋肉を緩めなさい」と中枢に伝える役割があります。
- ストレッチがゴルジ腱器官を刺激し、「準備状態」にする
→ ストレッチにより事前にテンションがかかることで、ゴルジ腱器官がある程度の負荷を予期できる状態に入り、筋腱ユニットの反応性が整う。
- 「誤作動」=過緊張や不適切なタイミングでの収縮を抑制
→ 例えば、ウォームアップなしでスプリントを始めた場合、ゴルジ腱器官の反応が鈍ければ、必要以上の力が瞬間的に入りすぎ、腱や筋膜の連携が崩れて「断裂=肉離れ」になるリスクが高まる。
- 筋紡錘とのバランス
→ ストレッチは筋紡錘(筋長の変化を検出)にも作用しますが、静的ストレッチが主にゴルジ腱器官の感受性を高めるとも言われています。つまり、緊張抑制系に働くゴルジ腱器官が「事前に目を覚ます」ことで、安全な収縮の範囲を確保する。
※これは私の仮説ですが
「ストレッチはゴルジ腱器官への準備運動であり、それによって筋肉の誤作動を抑え、肉離れを予防している」
これは神経生理学的にも、臨床的にも十分に支持できる考えだと思っています。実際に現場で体感もしています。
明らかにストレッチはゲガ防止には重要です。
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