はじめに
鍼灸を受けたあとに「だるくなった」「眠くなった」「一時的に痛みが強くなった」という声をいただくことがあります。
それを「副作用では?」と心配される方もいらっしゃいますが、実はそれは「好転反応」と呼ばれる身体の自然な反応である場合があります。
この記事では、「好転反応」と「副作用・副反応」の違いについて、わかりやすくご説明します。
好転反応とは?
好転反応は、身体が回復へ向かう過程で一時的に現れる変化です。
鍼灸治療ではとくに、以下のような反応が起きやすいです
- 強い眠気やだるさ
- 一時的に痛みや症状が強くなる
- 軽い発熱のような感覚
- 気分の落ち込みや感情の浮き沈み
これらは、血流や自律神経の働きが変化し、身体が新しいバランスを取ろうとする反応とも考えられています。
ほとんどの場合、数時間〜数日で自然におさまり、その後はすっきりした感覚に変わっていくことが多いです。
副反応・副作用とは?
一方、副反応・副作用とは、治療によって意図せず生じる身体への負担や不快な反応のことです。
たとえば:
- ワクチン接種後の発熱や倦怠感(副反応)
- 西洋薬による胃の不快感(副作用)
- 鍼灸の場合でも、体質や体調により刺激が強すぎて合わない場合に、だるさや違和感が強く出ることがあります。
そして、ごくまれにですが、何度治療しても痛みや不快感が強く出てしまい、「鍼が体に合っていないのかもしれない」と思わざるを得ないケースもあります。
このような場合は、無理をせず、刺激量を調整したり、施術の継続自体を慎重に検討することが大切です。
大切なのは「無理をしないこと」。患者様の状態を最優先に考えて対応していきます。
関連する記事
-
- 2025/04/17
- 肉離れについて
-
- 2025/04/17
- 「好転反応」と「副作用・副反応」の違いとは?
-
- 2025/04/14
- ホメオスタシス、それは命のバランス