身体の歪みは生まれつき、もしくは遺伝です。
- 身体歪んでます?
- 骨盤ズレてます?
- 足の長さが左右違うと言われた。
こんなことをよく耳にします。
0~3才児を思い浮かべてください。
お子様がいらっしゃる方はわかるかもしれません。
- 左足の方が大きい
- 右を向いて寝るクセがある
- 足の長さが対称ではない
- 右足を折り曲げて座るクセがある
このように小さい子供でもクセや、歪みのような特徴が見られることが多いのです。
生まれた瞬間から、大人になってから言われるような歪みやクセがあることはご理解いただけたと思います。
骨格は遺伝します。
細くて背の高いスラッとした人の多くは腰椎の前弯がなく、側湾症のケースもよくあります。
生活習慣によって腰椎の前弯が無くなってしまったというのが多くの人の見解ですがそうではありません。
ストレートネックに関しても同じことが言えます。
頚椎の前弯の話はよく出ますが、腰椎の前弯はあまり注目されていません。
ストレートウエストとでも言いましょうか。
これは遺伝による正常の解剖学からの逸脱になりますので、ある意味仕方のないことなのです。
頚椎が1つ多いケースもよくあります。
通常7つですが、8つから9つの人までいます。
これも遺伝します。
小学生の頃から肩こりや頭痛がひどい人によく見受けられます。
ここまでは歪みやクセは遺伝や生まれつきだからどうしようもない!といったようなことを述べております。
ですが、やはり生活習慣などによる歪みやクセがあるのも事実。
代表的なのは出産です。
出産ではほとんどの人の骨盤が歪みます。
これに関しては産後しっかりケアしていけばほぼ元に戻ります。
このように生活習慣による歪みはあるのですが、それが痛みにつながることはほとんどありません。
ですので、歪みというのはほとんど気にすることはないと思っていただければいいと考えております。
生活習慣による歪みであれば、整体やカイロではなく生活習慣を変えるのが1番と言えます。
生活習慣を変えなければ結局は歪むからです。
歪んでいる部位にもよりますが、ヨガ教室に通ったり、ジムに通ったりと努力が必要になります。
ここからは小さいお子様がいらっしゃる方に向けてです。
ある程度の年齢になるまでは関節周囲の靭帯は柔らかいです。
柔らかいうちに正しい姿勢や身体の上手な使い方を教えていくと大人になったときに理想の身体になっていきます。
理想というのは人それぞれですが、例えば歩き方がキレイだったりすることもひとつです。
では、何を意識していくべきなのかです。
それは小さい頃に色々なスポーツをさせることです。
特に「体操・新体操・水泳」がいいと考えます。
中でも体操がいいですね。
運動神経が良いというのは決して球技が上手いということではありません。
厳密に言えば球技が上手いのも運動神経なのですが、運動神経というのは手を上に上げることなどもそうです。
いきなり球技をやらせてしまうとそれぞれの球技の特性によるクセがついてしまいます。
体操であれば手・足・体幹を左右バランス良く使う競技なので運動神経を身につけるには効果的です。
柔軟性もしっかりしていきますので、靭帯が硬くなる時期にやっておくとバランス良い運動神経と柔軟性を得ることができます。
バランス良い運動神経と柔軟性を得ることにより、大人になっても後天性の歪みというものはかなり起きにくくなっていきます。
私も野球を大学までしておりましたので、球技がダメというわけではありません。
運動神経=身体を動かすこと
運動神経がいい=身体を動かすのが上手い
例えば、野球をいきなりやらせてしまうと、身体を上手にバランスよく動かすことを通り越して、野球が上手くなる練習を積み重ねてしまいます。
野球は上手くなるけど、野球で使う動きだけ上手になってしまい、使わない動きは苦手になっていきます。
野球に限らず、多くのトップアスリートの中には幼少期に様々なスポーツを経験していたり、それこそ体操や水泳をやっていた方は多いです。
遺伝や生まれつきの歪みやクセはありますが、運動神経が発達していく過程、身体が出来上がっていく過程で多角的にアプローチをかけていくことで後天性の歪みが出ることなく成長していけるでしょう。
スポーツ選手にならなくても、痛みの出にくい身体になっていきますし、「歩き方がキレイ・あらゆる動きの所作がキレイ」と周りから羨ましがられる身体になっていきます。
いかがでしたでしょうか??
歪み、クセは基本的には気にすることはありません。
大人になってから正していくにはそれなりに大変です。
痛みが気になるのか?歪みは気になるのか?
痛みは歪みからくることはほぼありません。
ほとんどの方は痛みが歪みからくるんじゃないか?と考えることによって歪みが気になっています。
ですがそのほとんどの方に大した歪みはありません。
当院では明らかな歪みがある場合には、痛みとの関連が無くてもお伝えいたします。
歪みが気になる方はお気軽にご相談ください。
お身体を調べた上で、上記の内容を含めてお答えいたします。
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